2025シラバス


授業の概要と目的(何を学ぶか) / Outline and objectives
社会とつながる作品の制作やワークショップの実践を中心に、表象文化(現代アート、現代音楽、ダンス、演劇、映像、言葉による創作など)に関する研究を行います。

様々なコラボレーションを通じて、背景の異なる人々の生活や文化を学び、様々な方法で相互の考えを理解することを経験的に学びます。また、学生各自の関心のある表象分野について考察を進め、その背景となる理論についての研究を並行して行います。

研究を通じて以下のような姿勢がこの演習では重要となります。

  • 既成概念に囚われずに自由に発想すること
  • 様々な方法で他者と関わること
  • ものごとの本質を見極めること

こうした姿勢を基に各自の研究課題に取り組み、社会に繋がる問題を発見することを目標とします。このような能力は、周囲の情報に流されがちな現代社会において自らの方向を定め、日々の生活を豊かにすることになるでしょう。

到達目標 / Goal
2・3年生

【春学期】

  • 表象文化研究に関する各個人の関心について考察します。
  • 研究発表(展覧会、公演)やグループで実施するワークショップに参加します。

【秋学期】

  • 個人研究に取り組みます。
  • 国際文化情報学会や個人研究展での研究発表に参加します。

4年生

【春学期】

  • 個人研究について考察を深めていきます。特に先行研究の調査が中心となります。
  • 研究発表(展覧会、公演)やワークショップの運営に取り組みます。

【秋学期】

研究の仕上げとして、国際文化情報学会や個人研究展での研究発表に取り組みます。

【授業で使用する言語 / Default language used in class】

日本語・英語併用 / Japanese & English

授業の進め方と方法 / Method(s)

○グループワーク

【春学期】

  • 表象文化についての理解を深めるため、ワークショップや課題解決型学習が中心となります。 

【秋学期】

  • 1年間の研究の成果を国際文化情報学会で発表します。

○個人研究

  • 年間を通じて個別に研究を進めます。
  • 各学期に中間報告会及び研究発表会(展覧会)を行います。

【春学期】

  • メディアラウンジ・市ヶ谷キャンバス(予定)

【秋学期】

  • デザインフェスタギャラリー・原宿(予定)

個人研究(作品、論文のどちらかを選択)

2・3年生

作品の場合

  • 作品(現代アート、現代音楽、ダンス、演劇、映像、言葉による作品)
  • 一年間の活動記録のポートフォリオ(パワーポイント15枚以上)とテキスト(ワードファイル2500字程度)で提出。
  • 先行研究、参考作品の調査資料を含むこと。

論文の場合

  • 論文(8000字)
  • 先行研究、参考作品の調査資料を含むこと。

4年生

作品の場合

  • 作品(現代アート、現代音楽、ダンス、演劇、映像、言葉による作品)
  • 制作報告書 4000字程度、日本語
  • ポートフォリオ パワーポイント20ページに研究の内容を適切に表現する。
  • 論文の場合
  • 論文 16000字程度(日本語、表紙、日英の論文要旨をを含むこと)
  • パワーポイント15ページに論文の内容を適切に表現する。

学外での活動

  • デザインフェスタ(東京ビッグサイト)参加
  • ゼミ合宿
  • 展覧会、公演等の鑑賞

◯ デジタルコンテンツコンテスト

  • 映像(グループワーク)
  • 静止画(個人制作)

◯ ぜんまい(in English)

  • 毎回授業の冒頭に、個人研究に関連したテーマで10分程度の英語によるプレゼンテーションを行います。

◯ ブログ、Instagram

  • 毎回の研究活動を日本語と英語で記録します。

◯海外フィールドスクール(表象文化コース)については、フィリピンの現代アートに関するフィールドワークを現地マニラで実施する予定です。貴重な体験となりますので、可能であれば履修をして下さい。

【その他の重要事項 / Others】

  • 演習の活動記録(ブログ)です。
  • http://inagakiseminar.com/document/